ジャニーズ楽曲大賞2014から考える「いい曲」

TwitterのTLで賑わいをみせていた「ジャニーズ楽曲大賞」のランキングを見ていたところ、私が普段感じているモヤモヤというのを他の人も感じているかもしれないという気がしたので、今回はちょっとウザめの評論家系ファンとしてずっとずっと思っていたことを書いてみようと思う。
(舞祭組については話が別の方向で長引くため今回は泣く泣く省略させてもらう)
まずはランキングをご確認いただきたい。

ここからKis-My-Ft2の結果だけを抽出させていただくと

40位   FIRE!!
53位   Thank youじゃん!
80位   FORM
86位   Seven Journey
94位   ダイスキデス
101位 Kis-My-Calling!
121位 ツバサ
137位 光のシグナル
157位 感じるままに輝いて
179位 Thank youじゃん! -Happy Winter ver.-
181位 Another Future
188位 Striker
192位 Only One...
203位 Perfect World
228位 3.6.5
242位 Holy night with you
246位 君にあえるから
264位 ずっと~You are my Everything~
272位 LU4E~Last Song~
291位 アゲてくぜ!
298位 Christmas Kiss
300位 Crush!Crush!Crush!
305位 僕らの約束

といったラインナップになっている。
最上位にランクインしているのがアルバム収録曲で、しかも藤ヶ谷さんと北山さんの2人の曲…確かに私もFIRE!!大好きだし、コンサートでも1番楽しみにしていて、その期待を裏切らない最高の演出で今から円盤化が楽しみでならない。
しかしグループとしての楽曲よりもソロやユニット曲が先にランクインしているグループはキスマイだけだったのではないだろうか。全体的にあれ?キスマイって案外人気がないんじゃないの?というぐらい微妙な順位になっていると思う。

 

 「いい曲」とは何なのか。私がジャニーズ事務所のアイドルに求めるいい曲とは、アイドルが輝く曲のことを指している。
私自身に重ならなくて一向に構わない。そういう曲は彼らに求めていない。アイドルの魅力が存分に発揮されていれば、それだけでいい曲として存在できる。
仮に楽曲としていいものなのだとしても、歌っている彼らにハマっていなければ私にとっては無意味であり、いい曲とは言えない。
キスマイのシングルカット曲が私には刺さらないということを書くのは初めてではないけれど、今回は「なぜ好きになれないのか」についてより詳しく書いていくことにする。

 

【光のシグナル編】ドラえもんの映画主題歌として発表されたのが光のシグナルだった。MVの衣装もとてもドラえもんだった。初めて見た時には「なんだコレ?」以外の感想なんてなかった。曲調もとてもドラえもんに寄っていた。これをキスマイが歌う意味はあるのかという疑問を今でも持ち続けている。
ここまでドラえもんに頼った曲がこれまでドラえもんの主題歌にあるのか?もしかしてそういうものなのか?と歴代の映画主題歌を確認したいぐらい戸惑った。
WSなどで嬉しそうにしているメンバーを見て「これでよかったんだ…」と思うことが出来たことは救いだったのかもしれない。
玉森さんの歌い出しから始まる曲のため、生歌の場合は毎回息をのんで聞くという緊張感溢れる一面もある。まったく嬉しくはない。

 

【Another Future編】自担の主演ドラマ主題歌のため、できるだけいいところを探そうとするけれど衣装にしても、振り付けにしても「そこまで戦国時代意識する必要ある?」という疑問しか浮かんでこない。
私だって辛い。マイレジはそんなことなかったのに、どうしてアナフューはこんなことになってしまったのか知りたい。
CD発売前にコンサートで初披露された際も特に反応もなく終わったように思う。メンバーは新曲だからみんな知らないしシーンとしたね、といったような事を言っていたように記憶しているが、本当にそれだけが原因なのかよく考えてみる必要があると思う。

 

【Thank youじゃん!編】タイトルを知った時も初めて音源を聞いた時にも私には絶望しか生まれなかったけれど歌番組で歌っている姿やMVでかなり救われた1曲。
先日嵐が『感謝カンゲキ雨嵐』を歌っているところを見た際に、発売当時はトンチキな曲だなぁと思っていたけれど節目に歌うと何だか色々思い起こされていいなぁとほっこりしていたが、この曲は私の中では一生トンチキソングとして存在するだろう。
おそらく「面白い」試みだったのだろうけど、私には薄いなぁというだけの歌詞であったし、こういうところが嫌なんだよなぁというだけで終わってしまって大変残念だった。
そもそもファンへの感謝云々と言われたこの曲で、他のグループとの関連を匂わせる歌詞が必要なのか理由が不明という頭の固い感想しか生まれなかった。
ただ踊っているところは可愛い。なぜこちらをコンサートで初披露しなかったのかも疑問に思っている。MV撮影がコンサート後だったので振りが入っていなかったからとかそんな理由か?だとしたら非常に勿体ないことをしたなぁと悔やまれてならない。

 

2014年版の楽曲大賞で圧倒的支持を得たHey! Say! JUMPの『ウィークエンダー』は例に漏れず私もハマった1曲だった。
年末のMステスーパーライブではキスマイでもセクゾでもなく、ジャンプを何度も何度も繰り返しみている。山田くんが主演だった金田一少年の事件簿の主題歌だったけれど、ジャンプらしくポップでキャッチーな曲に仕上がっており、グループのシングル曲としてしっかり成立している。ドラマと関連している「ミステリー」「謎を解く」というキーワードも、まったくもって当たり前ではあるが曲中で殺人事件と結びついているわけでもなく(笑)深読みすれば初代金田一の主題歌だった「Kissからはじまるミステリー」ともかかっているのかな~と想像してしまう流れも自然でいい。
TVサイズのアレンジも素晴らしい。言わずもがな曲は聞きやすいし、1番が終わった後にすぐラップを持ってきてメンバーそれぞれの聞き所があるのもいい。その後のダンスも、後半にかけての盛り上がりもいい。
とにかくバランスがいい。この曲を聴くまでジャンプで一番好きなのはTIMEだったけれど、今では断トツでウィークエンダーが好きだ。大好きだ。
スーパーライブの素晴らしいウィークエンダーを見たあとにすぐ出てくるキスマイが歌うのが光のシグナルだなんて私にとっては地獄でしかなかった。
ウィークエンダーはジャンプにしか歌えない、踊れない楽曲だった。
私が求めている「いい曲」そのものだった。
現在、もっともっといろんなウィークエンダーが見たいがためにsmart魂の購入を検討している程に魅力的だった。そして彼らもまたジュリー班であった………。

キスマイではFIRE!!が、セクゾではぶつかっちゃうよが最も支持されているというのは、ファンが見たいと思っているアイドルを演出できているかどうかという点がいかに重要なのかを反映しているように思う。
これこそグループ毎の強みであり、他では替えのきかないKis-My-Ft2でなければいけない、Sexy Zoneでなければいけない理由になってくるのだという自信があるので(明確な根拠はないけど)今年は是非ともそういった楽曲をシングルで発売して頂いて、その曲でたくさんメディア露出してもらえると嬉しい。